管理薬剤師は女王様

大学を卒業してすぐにメーカーで研究開発職に就き、4年間勤めた後、体調を崩したことが原因で退職しました。その後、調剤薬局へ正社員で転職しました。その後7年勤め、現在は主人の仕事の都合で引越しをすることになり、退職し、専業主婦をしております、33歳女性です。
調剤薬局で働いていた時、何度も辞めたいと思ったことがありました。その時のことをお話しします。

「女王様」管理薬剤師

はじめて配属された店舗は1人薬剤師の薬局で、店長の管理薬剤師が1名、パートの薬剤師が2名、事務員が正社員1名とパート2名でした。店長の管理薬剤師は他のスタッフから影で「女王様」と呼ばれていました。女王様は1日10枚のカルテを4時間ほどかけて書き、掃除などの雑務は一切せず、昼食は1人薬剤師なのに外食し、事務員を奴隷のように扱っていました。事務員が音を立てると「集中できない!」と怒鳴るため、薬局内は静まり返っていました。一ヶ月ほど経ったある日、薬メーカーのMRの方が来られ、カウンターで薬の質問をしていると、調剤室から出てきた女王様がもう結構ですと追い返してしまいました。MRの方が出ていかれ、自動ドアが閉まった途端、女王様がいきなり、「お前ごときが出しゃばるな!2度と私の前に立つんじゃない!」と怒鳴ったのです。
その時、もうこんな仕事辞めてやろうと思いました。

 

女王様を見返してやるために努力する日々

「こんな調剤薬局は辞めてやろう」と思い、他店から応援に来ているパートの先生に相談しました。「私には合わないようですのでもう、この仕事は辞めようと思います」と正直に話すと、女王様はずっと主婦をしていて、この会社に入り、すぐにこの店舗に配属されてそれから5年間他の薬局を経験せず、1人でやって来たということを教えてくれました。そして、「あなたがこれからいろんな店舗に行って、いろんな経験をしていけば、若い分、すぐに超えていけるから、もう少し頑張ってみたらどう?薬剤師もいろんな人がいるし、すぐに転勤になるわよ」と励ましてくれました。それから、女王様を越えるために密かに勉強会に参加したり、薬学雑誌を読み漁りました。それから、一ヶ月にすぐに配置換えになり、もっと過酷な環境に置かれることになるのですが、その時の経験があればこそ、冷静に対処することができました。

つらい経験も将来役立つこともある

研究開発職から調剤薬局の薬剤師に転職し、初めての薬局で女王様と呼ばれる1人薬剤師をしている薬剤師に出会いました。未経験の私に何を教えるでもなく、毎日嫌味を言われ、時に怒鳴られ、もう辞めてやろうと思いましたが、先輩薬剤師が女王様の知識や経験が浅いことを教えてくれたことで、超えてやろうという意欲が湧き、辞めずに続けることができました。

その後もとんでもない上司に出会うことはよくありましたが、その度に女王様と呼ばれていた1人薬剤師の先生のことを思い出します。よほど孤独で自信がなかったのでしょう、威勢を張ることで自分の権力を誇示していたのだと思います。決してもう一度会いたい人ではありませんが、お陰様で薬剤師は一生の仕事になりそうなので、今では感謝しています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です